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秋本・なの・康の作詞塾 Part3 〜新天地〜2000-09-09

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──前回、授業料横領と自身の経歴詐称が発覚し、化けの皮を剥がされてしまった秋本。以前は彼を神のように崇めていた生徒に訴訟を起こされ、小指の無い借金取りに追われ命からがら彼が逃げついたのは、とある北の酒場街であった。──

秋本「ぅい〜ひっく。社会のバァカヤロー」
店の主人「やーさん、飲み過ぎですよ」
秋本「なんだと、俺ぁ客だぞ! さーけもってこーい! …ムニャムニャ」
店の主人「あ、やーさん起きて下さいよ…しょうがないなぁ」

・・・
秋本「あれっ? ここは?」
謎の声「康…康…」
秋本「何奴!?」
謎の声「起きなさい、わたしのかわいい康」
秋本「ドラクエかよ」
謎の声「違います、私は神です」
秋本「神!」
神「そうです。神です。今日は迷える子羊…康、あなたを救いの道へ導くためにここへ降り立ちました」
秋本「マジですか」
神「マジです」
秋本「それで私はどうすれば…」
神「歌を書き続けなさい」
秋本「歌詞…」
神「そう、歌詞です。貴男は歌の作詞をするためにこの世に生を受けたのですよ」
秋本「そうだったのか!」
神「作詞の道を迷わず行きなさい。行けばわかるさ。1、2、…」
秋本「あ、そこから先はオチ見えてるんでいいですよ」
神「あ、そう? じゃそゆことで神様はByeします」
秋本「あっ、か〜みさま〜〜〜」
・・・
秋本「ハッ!」
店の主人「あ、目覚めましたか? もう閉店ですよ」
秋本「俺は…俺は今まで何をしていたんだ」
店の主人「酒飲んでたんデショ」
秋本「もう少しで道を誤るところだった!」
店の主人「飲みすぎじゃないッスか」
秋本「よし、もう俺は迷わない! 迷わずいくぞ!」
店の主人「行けばわかるさ! 1、2、3…」
秋本「俺はまた作詞塾を開く! それが俺の生きる道なんだ!! そして少室とかシンクとか326(ミツロー)が弟子だとか何とか言ってガンガン金儲けするんだ!」
店の主人「ダーーー! …あれ? 秋本さん?」

──そう言うと、秋本は新しい生徒(カモ)を求め、さらにさらに北の地へと向かって旅立っていったのであった──

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