ぐらりる ドクマ・マクラ RSS
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『夜は語り、手を差し伸べる』2007-05-30

※どうでもいいけど暗い詩ばっかり。本質的にネクラなので仕方ないっちゃあ仕方ない。

夜(よ)は訪れ わたしに愛を語る
愛を語り 死を語り わたしの真実を語る

夜は語り
わたしは 孤独に気づくだろう
夜は語り
わたしを 絶望の底へ突き落とすだろう

夜(よる)は語る術をなくし、
わたしに 手を差し伸べる
わたしを 朝へと生還させる

その手を掴み損ねれば
永久の夜の眠りは 完成する

『炎の眠り』2007-05-21

※オチとしてはそのまま寝過ごしちゃった、みたいな。二行目がわざとらしい感じがしますがまあ仕方ない。ちなみに同名の本とは関係ない。

内にくすぶる炎は眠る
永い休息を 安寧の日々を送る

焼きつくせずに
灰にならずに
傷跡だけが残らないよう

我が身を焦がし 完全な
灰になるまで 燃えつくすよう

目醒めにそなえ
炎は眠る

『ドアを開けろ』2007-05-21

※開けたらタライがバーン。Doorと対のつもりです。

さあ そのドアを開けろ
鍵など元からない
お前の目の前にある
ノブを手にして ひねるだけでいい

お前の側にしかないノブを
お前のつくったそのドアを
さあ ひらけ さあ あけろ

時が経つほど重くなる
時が経つのはひどくはやい
さあ 今すぐそのドアを
私が開けろと言ううちに
開(ひら)いた方が身のためだ

『対話』2007-05-19

※詩というより散文、つかコントっすね。四年ぶり。段落の間はちょっと間を開けて読んでいただけると嬉しい。しかしこういう私私私な話ばかり書いていると、私はホント自分(だけが)好きなんだなあと改めて笑っちゃいます。

それは泣く

こんなにこんなに泣いているのに
何度も何度も叫んでいるのに
誰も気づいてくれないのですと
私はそれが悲しいのですと
悲しいからこそ泣くのです

だから私は言ってやる

だったら私はなんなのだ
私はあんたに気がついた
大して興味もなかったけれど 涙のわけも聞いたじゃないか
それでも 泣けると言うのなら
そいつはあんた 死ぬしかないね

あんたは応える

それは出来ない相談です
だってあなたは私じゃないの
私が死んだらあなたも死ぬ
あなたは絶対死にたくない
それなら私も死にたくない

あんたは泣き続ける

私は私にしか興味がない それもほんのちょっとだけ
誰も私に興味はないし 私もそれに興味はない
泣いていようが笑っていようが いったいそれが何になる
こんなに虚しいことはない
虚しいからこそ泣けるのです

あんた!
言ってることが さっきと違うよ
結局どうして泣くんだい
私に教えてくれるかい

それも出来ない相談です

『抽き出し』2003-04-03

※小学校入学んときのキキララ学習机はまだ使ってます。

空っぽのひきだしは 不安でいっぱい

既製品のひきだしに借り物の言葉をいっぱい詰めて
薄っぺらなひきだしをヒビいるほどにパンパンにして
安物には目もくれず むずかしそうなの手に取って
並べては頷き 並べなおして首かしげ
ひきだし他人の垢だらけ
自分の指紋はどこにもないのに

やぁ いいひきだしが出来たなあ

『心のナイフ』2003-04-03

※リズム感0。

心にナイフ隠して
刃先が誰かに向いてやしないか
いつもビクビクしてるのさ

心のナイフが光るのを誰も見逃しやしない

ナイフをおさめる鞘は 生まれた時に落としてしまったからね
代わりの鞘を誰かおくれよ

左手が傷付くのが怖くて
刃を折ることすら出来ない
持っていないと不安で不安で
捨てることも出来ない
臆病者なんだ
自分も誰も傷つけたくない
ただ臆病なだけなんだ
認めているさ
ただの臆病者だってことを

心のナイフを光らせないで
生きていくことが出来る人達
心のナイフを乱暴に
振り回すことが出来る人達
心のナイフを自らの
胸に突き刺すあの人 ああ

どいつもこいつも羨ましくてしかたない
卑屈なただの臆病者

『詩人は歩く』2003-03-23

※詩人に付き合うとロクなことない。

詩人は暗闇の中を歩く
ただ一人きり孤独の中を歩く
詩神は遠く、彼方に星ひとつ
足元は見えないらしい 弱い灯りだ

詩人は星を目標に
ただ一人きり進み続ける
歩けど歩けど星はいつもそこにあるだけ
光はただそこにあるだけ

光は詩人の心の中にある ひとつきりだ
見失ってはいけない 神は薄情だから
目を逸らさず、真直ぐに、歩き疲れたその先に
見えるはただそこにある光
詩人の最期はいつも寂しい

(C) Nano Sasaki. 1999-2017