秋本・なの・康 の作詩塾 ― 2000-06-19
生徒１「こんにちわ、今日も宜しくお願いします」
生徒２「お願いします」
秋本「おぅ、じゃぁ早速この間の課題を提出してくれ」
生徒１「はい、課題は『乙女心』でしたよね」
生徒２「俺、結構自信作なんッスよ！」
秋本「どれ、じゃぁ生徒１の詩から…
『乙女チック☆ラブ』うん、なかなかいいね。恋する乙女心がよく出てる感じがしないでもないよ。ただここ、『胸が Doki☆Doki』は『ボインが』に変えた方がいい。それと『アイミスユー』も『ボン・キュッ・ボン』に変えて。一見何の繋がりもない語句を入れつつ、男心を欲情させるって所がポイントなんだ」
胸が Doki☆Doki するのは何故？
それはネ アナタがいるからなの
鼓動が Don☆Don 鳴るのは何故？
アナタに じっと見つめられるからなの
Ah- フォールインラブ 恋に恋した
Uh- アイミスユー 乙女時代に
サ・ヨ・ナ・ラ するわ、アナタに
Honki 恋してる☆ Doki☆ Doki×３
生徒１「成る程！ 勉強になります」
生徒２「俺のは少しスケバン風に工夫してみました」
秋本「どれどれ…
『乙女でゴメン』これは素晴らしいね。乙女心を逆手にとった、ある種犯罪的な歌に仕上がっているね。でもスケバンが横文字を使っちゃ駄目だよ。『Yeah！Yeah！Yeah！』は『押忍！押忍！押忍！』にしよう。あぁいいね、まとまりが付いた。それと、コーラスで『お前さえいなければ…お前さえいなければ…』と囁くように入れるのもいいね。怨み感がより一層増すだろう」
Yeah！Yeah！Yeah！
アタイはここらじゃちょっと 名が知れてるぜ
剃刀の悦子とは アタイの事さ 覚えておきな
けれど最近 胸が苦しいぜ
こんな気持ちは初めてなんだぜ
それは お前さ お前のせいさ
アンタの剃り込みに 惚れたんだ 四露死苦
あぁ 肩にかかった 木刀に
その 長ランが たなびく度に
揺れる 揺れる 燃える 燃える
アタイの乙女心
チキショー！
こんな気持ちはまっぴらなんだぜ
だから 明日 お前を刺して 消してやるぜ
四露死苦！
生徒２「そうか、可愛さ余って憎さ百倍って事ですね」
秋本「逆恨みの恋という所かな」
生徒１「『燃える』を『萌える』にするってのはどうかな？」
生徒２「オタクのスケバンなんて、ちょっと手に負えないって感じでより一層魅力的だね」
秋本「それじゃ、そろそろ”朝立ちにゃんにゃん”の時間だから今日の講義はここまで、それじゃまた来週。月謝の15万は明後日までに指定口座に振り込んでね」
生徒１「はい、ありがとうございました」
生徒2「ありがとうございました」
生徒１「いやぁ〜、秋本先生ってホント、すっげぇよな！」
生徒２「あぁ、尊敬しちゃうよ！」
生徒１「あのツァランＱのシンクの師匠だって噂だぜ！」
生徒２「マジかよ、すっげ〜。俺、一生先生に付いていくよ」
生徒１「僕も僕も！」
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